ガウディ かたちの探求
2003年10月4日から12月14日まで、東京都現代美術館で開催された展示会のカタログがある。
「ガウディとその時代」が第一部で、本題が「ガウディ かたちの探求」だった。
いまさらだが、ガウディの幾何学には驚かされる。自然は幾何学だ。あるいは芸術は数式だ。というべきか。
この展示会では、二重回転の円柱が記憶に残る。
「天体は軌道を往来し、軌道に従いながら自転してラセン運動をする」
円柱底部の同一の星状多角形を出発点として、二つのラセン面が左右にそれぞれ旋回上昇し、それらが交差する度に数を増しながら描かれる稜線は、最終的に円形断面を形成する。
「私たちのエニシダを、一度も見たことのない人々にどのように理解させよう?枝や花々、純粋に金色をした黄の花々、数キロ離れていても感じられる香ある花々を」と、ガウディは語る。
彼の眼に映るスペイン=カタロニア地方の透明な光と赤みのある乾いた大地。うっそうたる葡萄畑。銀色のオリーブの樹々。地中海の青さ、そして初夏の光。そう,光の配置こそが彼の芸術の全てだ。
さあ、スペイン旅行の準備をしよう。
アントニ・ガウディ生誕150周年待望の最新写真作品集という帯がついている。
とにかく写真がきれいだ。この一冊は持っておくべきだと思い、買ったのだが、いま、19800円の値段がついていて驚いている。その価値はあると思う。
ここに載っているガウディの椅子のレプリカは、お台場の大塚家具で売っていた。
一脚80万円。私は座ってきました。
アントニ・ガウディの自然・技術・芸術
デザインエクスチェンジ
5,040
2002/07
4900852961
スペイン、バルセロナに天高くそびえ立つ壮大な建築、サグラダ・ファミリアの紙模型。
ガウディ サグラダ・ファミリア聖堂
西村書店
2,940
2004/09
4890136002
ガウディ建築のル−ツ
鹿島出版会
4,515
2001/07
ガウディのフニクラ
カタル−ニャの曲線
INAX出版
1,890
1996/06
天井に端をつけた糸を垂らして形を作る。それを逆さまにしてみるとほら、建物の曲線が現れる。重力を吸収する緩やか二次曲線の出現だ。
ガウディの言葉
彰国社
1680
91/04
ガウディの言葉を100ほど集めた本。ガウディ自身によるガウディ建築の理解書である。これらの言葉によってガウディの建築感の輪郭が浮き彫りにされる。
すぐれたデザインは、すぐれた言葉をもつ。
ガウディ建築入門
新潮社 とんぼの本
1470
92/01
ガウディが知りたい
エクスナレッジ
2520
岡本太郎が言った。ガウディのやっているのはこれだ。と、モンセラット山の山並みを指した。
という。
ガウディが山の連なりに想を得ていることを喝破したのである。
<映画>