名もなきアフリカの地で

第75回アカデミー賞受賞<外国語映画賞受賞>

困難に立ち向かうユダヤ人家族の絆と、それに関わる人々の愛情の物語。
やむなくたどり着いたケニアの農園で、予想を超える厳しい生活に打ちのめされるヴォルターの妻イエッテル。戦争が始まり、ドイツ国籍の彼らはイギリス軍に拘束される。その後、イエッテルと娘のレギーナはオル・ジョロ・オロクの農場に移る。ヴァルターはイギリス軍に参加する。
そんな中でも、レギーナは料理人オアウとの友情を育み、アフリカの生活に溶け込んでいく。
戦争が終わり、ドイツに帰れることになるが、いつしかイエッテルはここに自分の居場所を見出していた。

 ― 印象的なエンディング。

ドイツに帰る決心をしたヴァルター一家。 オアウは、別れの前に旅立とうとする。
朝、オアウを見つけたヴォルターは、レギーナに別れの挨拶をしていってくれと頼む。
だが、レギーナはオアウが旅立つ理由を理解していた。

 ―  こころが乾くと死んでしまう。
人が必要としているのは、精神のありよう。人とのつながり。そして自分の居場所。
アフリカの大地と人の生き方が美しい映像とともに過ぎ去っていく。

DVD 3990円 05年7月新版は2500円の予定

<単行本>の紹介

愛育社
2003/07
4750001597