Copyright (C) 2005 Mainz Corporation. All Rights Reserved.
<旅と人>
旅というのは、人生の延長線上にあり、これといったものではないと思います。私はいま、外国にいて旅をしていますが、あまり旅をしていると言いたくはない。私は自分の人生を生きているのだ。それがたまたま外国の地を移動しているだけであって、私の人生の特別目立った部分ではないのです。日本に帰ってもこの旅は続くでしょう。
旅というのは孤独なのです。人生がそうであるごとく、旅というのは不快の連続です。もし、楽しい旅をしたければ、パックツァーの観光旅行がいい。
不安と希望。これが入り混じったのが旅です。たとえば日本をはじめて出るとき、知らない国。言葉や習慣の全く違う国へ行くのですから、誰でも不安は持っています。しかしそれ以上に期待するものが強いから旅に出るのです。
まず、旅に出るならば第一に用意するものは、お金やパスポートよりも自分の意思です。
外国へ出るならばひとりで行くと考えたほうがよい。自分の人生が自分ひとりの人生であるように、自分の旅もまたひとりなのです。
人生は人まねができないごとく、旅も人まねが出来ない。
旅に対する姿勢は、そのひとの人生そのものだ。
「海外ひとり旅情報誌 オデッセイ」
グループ・オデッセイ発行
1976年2月に0号が発行され、1990年5月の36号が最終号とのこと。もう15年も前の事だ。ほとんどの号を持っていたはずなのだが、どこに行ったのか見当たらない。あったとしても0号は持っていないと思う。当時、行きたい場所や旅の事を考えたり、一人旅で出かけるときにとても参考になった雑誌でした。水の浄化剤「ピュア」1,000円なんてとても懐かしい。生水を飲んで下痢をしてからが本番だ。とか、泥水が飲めなくてひとり旅が出来るか。なんて時代でした。このオデッセイの中身を公開しているホームページがあるので紹介したい。「クラシックトラベル」にオデッセイ各号本文のスキャナー画像が載っています。当時の雰囲気が色濃く出ています。