誌名  Coyote コヨーテ
発行  スイッチ・パブリッシング
発売日 偶数月5日
定価  1,000円

旅をする人へ

人はどうして旅を欲するのだろう。
たいていのものはいまここで手に入るというのに、
ここではないどこかを求めるのはなぜか。
移動の先に、いったい何を見たいというのだ。
誰と出会い、何を忘れたいというのだ。
 
かつて移動は生きること、
大地を駆って世界を発見してゆくことだった。
自然の内包するリズムを聴き、
狩猟のすべを嗅ぎ分けることだった。
いくつかの失った感覚、
いまや悠久の自然など、
どこにも残っていないのかもしれない。
 
それでも私たちは満天の星をあおぎ、
はるかな涯にひとつの光を見つけたいと願う。
脳裏に刻まれた地図を燃やし、
岩肌にかける一歩ずつの足の運びに夢を繋ぎ、
航を曳く水しぶきに思いを寄せる。
旅の数だけ人は境界線を越えることが出来る。
 
その荒地へ、
新しい冒険譚「コヨーテ」の一歩。Coyote編集長 新井敏記>

 

COYOTE
COYOTE

創刊号 ISBN 4884181328

創刊号の特集は、「森山大道」
             
−その路地を右へ

コヨーテが憧れる、森山大道の放浪。

<写真・メディア・アート>の最前線に立ちつづけ、いつの時代にあっても、常に若者のライフスタイルに強烈な影響を与え続ける写真家、森山大道の「放浪する轍」に迫る特集号。

2号 ISBN 4884181336

2号の特集は、星野道夫の冒険
「ぼくはこのような本を読んで旅に出かけた。」

アラスカ・フェアバンクスに住むことで、星野道夫は憧れからさらに深く極北の地へ夢をつないでいった。写真家、そして文筆家としても珠玉の作品を残す、星野道夫の冒険の軌跡を辿る。
COYOTE

3号 ISBN 4884181344

3号の特集は、
島を漕ぎ出で

船は森からの贈り物である。木を切り、枝を削ぎ、樹皮を剥ぎ、蔦を結ぶ。古代アリュートのカヤック「コヨーテ」を復元し、海旅六千年の日本人の叡智を探す
COYOTE
「ヨガ」をジェリー・ロペスと、「サーフィン」をレイアード・ハミルトンと、「ハワイ暮らし」をジャック・ジョンソンから、「生まれくる9つ目の島」をリック・グリッグに、「憧れのハワイ航路」を荒木経惟と、「ヒロの地図」を松浦弥太郎と、「ハワイアン・リーディング」を片岡義男から、「ノースショア」をホンマタカシとともに。

4号 ISBN 4884181352

特集 ハワイ
ローカルヒーローの旅
COYOTE
若き日のダライ・ラマはインドへと亡命した。それはヒマラヤを超える人生を懸けた旅だった。彼はどんな思いでその険しい道を歩んだのだろうか。今そこにはどんな光景が広がっているのだろうか。コヨーテはその道を逃亡の道として改めてその軌跡を追った。

5号 ISBN 4884181360

チベット・ヒマラヤへと続く道
ダライ・ラマも旅人だった